2017年09月09日

羽生結弦の「人をひきつける演技」勝算は?


1か月前のこと、羽生くんの練習拠点のカナダ・トロントで、公開練習が行われました。

そこで羽生くんは、平昌オリンピックシーズンのフリーを「SEIMEI」に決定し、5本の4回転

ジャンプ
に挑むことを発表しましたね。

早いもので、ソチオリンピックシーズンからもう4年がたちました!

ソチオリンピックの時には、ショート「パリの散歩道」で4回転ジャンプを1本、そしてフリーの

「ロミオとジュリエット」では2本の、計3本でした。


羽生結弦ソチオリンピックフリー


それが4年後の平昌オリンピックの今シーズンは、ショートで2本、フリーで5本、計7本の4回

転ジャンプを跳ぶというのですから、その成長ぶりには驚きますね!

そしてフィギュアスケート界全体も、4年前と比べ大変レベルアップしています。

今年2月に行われたでは、当時17歳のネイサン・チェンがフリーで史上初となる、

4回転ジャンプを5本跳ぶことに成功しました。

この試合で羽生くんはフリーで4本を決めたものの、チェンに僅差で敗れてしまいました。

羽生くん自身としては初となる、4本の4回転を成功させたのですが…。


羽生結弦フリー「ブログ氷の城」


4回転の出来が同じであるとすれば、数が勝負を分けると痛感した羽生くんは、それからわずか

2か月後の昨シーズン最終戦となる国別対抗戦で、フリーで5本のジャンプに挑戦しました。

その結果4本しか跳べませんでしたが、世界で初めて後半に3本を成功させたのです。

その時に得た感覚は、5本導入しても大丈夫だとの手ごたえでした。

それが羽生くんの背中を押して、今季のプログラム構成となったのです。

しかし、チェンや宇野昌磨くん、金博洋(ボーヤン・ジン)たちの選手は、ルッツ、フリップなど

羽生くんより得点の高い4回転を跳ぶことが出来るので、基礎点だけで言うと羽生くんは、彼らに

劣る可能性があります。






そこで新たな4種類目となるルッツに挑戦していて、羽生くんとしては「まぁ、跳べます」と言え

る状態なのですが、今シーズンはあえてプログラムには入れないそうです。

4回転は、成功すれば1本で10点以上の得点を稼ぐことが出来ますが、一方で、転倒すれば4点

も失ってしまうリスクがあります。

しかし羽生くんは「SEIMEI」で、5本中、基礎点が1・1倍となる後半に3本の4回転を組

み込む、攻めの構成にするということを、「ちゅうちょすることなく決めた」と明かしています。

これについて、羽生くんのコーチであるブライアン・オーサーは、全く心配していないようです。

「4回転以外でも、もっと別に戦える部分があるし、勝算があります」と。


羽生結弦とブライアン・オーサー


羽生くんの軸の細い美しいジャンプは、成功すれば最高3点までの加点が得られやすい、レベルの

高いものです。

スケーティングやスピンにしても同じです。

オーサーは、ジャンプ以外の部分を合わせれば、ライバルを上回ることが可能だとの青写真を描い

ているようです。

羽生くんのジャンプにはまだ伸びしろがありますが、ジャンプにだけこだわるのではなく、1つの

『SEIMEI』というプログラムをまずはしっかり完成させたいというのが、羽生くんとオーサ

ーに共通した思いです。


羽生結弦SEIMEI


フィギュアで最終的に勝敗を分けるのは、演技そのものです。

いくら点数で測っても、結局勝つのは「人をひきつける演技」なんですよね。

今の男子の4回転時代については、「過剰。やりすぎ」と警鐘を鳴らす人もいます。

「フィギュアスケートは、あくまで演技(パフォーマンス)なんだ」と。

確かに今のフギュアはやる方もそうですが、見る方も、息をする間がないぐらい緊張を強いられる

感じがしますよね。

試合といえども、もっとゆったりとした気持ちで、優雅な演技をじっくりと味わいたいという気も

しないではありません。






posted by てるてる@ゆずリスト at 13:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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